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 ディスプレーの使い方はユーザーによって多種多様だ。仕事を効率的に進めたいのか、ゲームやクリエイティブで高いパフォーマンスを発揮したいのか。接続デバイスはデスクトップPCなのか、ノートPCなのか。環境や用途、予算次第で実にさまざまな利用ケースが考えられる。

 とはいえ、個人で購入するディスプレーであれば利用目的が単一というケースは稀で、基本的には「ビジネスでもプライベートでも便利に使いたいし、できることが多ければ多いほどうれしい」というユーザーがほとんどだろう。

 そういう場合、昇降式多機能スタンドやUSB Type-C給電といった付加機能を備えるディスプレーはとても便利だ。特に昇降式多機能スタンドは角度を自由に決められるので、設置スペースが狭いなどの問題も解決できる。

 液晶パネルのサイズや画面解像度も重要だが、ワンランク上のディスプレー選びをするなら、こうした機能面に目を向けることも必要だろう。本稿では、JAPANNEXTの23.8型フルHDディスプレー「JN-IPS238FHDR-C65W-HSP」を例に、そうした機能が実際どれほど便利なのかを紹介しよう。

昇降式多機能スタンドは大正義だ!

 ディスプレーの高さや角度、回転方向を自由に調整する方法は大きく分けて2つある。1つはそういった機能を備えるスタンドが付属するディスプレーを購入する方法。もう1つはディスプレーアームを別途購入し、対応するディスプレーに装着する方法だ。

 昇降式多機能スタンドは、その名の通りディスプレーの昇降(高さ調整)に加え、左右(スイーベル)・上下(チルト)の角度や回転(ピボット)などに対応するスタンドだ。チルトのみなら安価なディスプレーでも対応モデルは多いが、昇降式多機能スタンド搭載モデルはそれなりの価格帯の製品となる。

 一方のディスプレーアームは、机にクリップすることで、昇降式多機能スタンドよりも可動域が広がることもある。しかしながら、別途購入しなければならない上、アームのクランプに耐えられない机もあり、導入のハードルは低くない。

 ゆえに、昇降式多機能スタンドを備えるディスプレーのほうが、手軽さという点では秀でている。そもそも追加投資しなくてもいいし、将来的に複数台のディスプレーを並べたくなった場合でも、満足のいくレイアウトで組みやすいはずだ。

高さも上下の傾きも左右の角度も自由自在

 では、JN-IPS238FHDR-C65W-HSPの昇降式多機能スタンドを例に見てみよう。台座はクセのない長方形で、安定性は問題なし。必要なスペースさえ確保しておけば、設置で困ることはないだろう。

 高さの調整幅は375~490mm(上辺と机の距離)。目線の高さに合わせることで、長時間作業でも目や肩・首などの疲労を抑えられるはずだ。イスなどの都合でここが合わないと、負担のかかる姿勢になりがちなので、ディスプレー側で調節できる点は大きな魅力だ。

 昇降式多機能スタンドということで、高さ以外の調整にも対応している。まずは上下の傾き(チルト)だ。高さ調整と組み合わせることで、より自分好みのポジションを追求できる。高さをぐっと下げて画面を上に向けてみるなど、色々試してみるといいだろう。

 左右の角度(スイーベル)調整もサポート。JN-IPS238FHDR-C65W-HSPの場合、左右とも30度まで回転できる。机の端に寄せてディスプレーを設置する場合や、2枚以上のディスプレーを並べたい場合に重宝するだろう。

 最後がディスプレーの回転(ピボット)。こちらは90度まで対応し、上限まで回転させることでディスプレーを縦位置で設置できる。PCの場合、OSから画面の向きを変更すれば、縦長画面で扱える。

 WebサイトやWordなど、縦位置で表示したほうが見やすいコンテンツもあるだろう。動画やゲームは横位置、仕事は縦位置など、昇降式多機能スタンドは幅広いシーンで頼りになる存在だ。

画質や明るさも好みに調整してみよう

 機能面に関して言えば、OSD(On Screen Display:ディスプレーの画面に重ねて文字や設定などを表示する機能。いわゆるディスプレーの設定画面)の存在も忘れてはならないだろう。

 基本的に、OSDはほとんどのディスプレーに搭載しているが、「機能の意味を覚えるのがめんどうだし、あまり操作しない」という人が多いのではないだろうか? 昇降式多機能スタンドで見やすい角度を決めたら、こちらもいじってさらに視認性を上げてみるのも一興なので、軽く解説しよう。

 JN-IPS238FHDR-C65W-HSPの場合、OSDの操作はボタン式。独立した4ボタンがディスプレー下部に並んでいる。操作感は特にクセがなく、直感的に項目を選べる印象だ。

 全体の画質を調整するピクチャーモードは、「画質調整」メニューから設定できる。「スタンダード」「ゲーム」「映画」「テキスト」「FPS」「RTS」の6つのプリセットを用意しており、「スタンダード」を選択した場合は明るさとコントラストの調整幅を1刻みで変更可能だ。

 さらに、同メニューからはDCR(Dynamic Contrast Ratio:表示中の映像に合わせてディスプレーの明るさを自動調節する)機能にアクセスできる。また、表示遅延を低減させるオーバードライブ機能や、HDR(High Dynamic Range:表示できる明るさの幅を広げる技術)モードのオン/オフなども変更できる。

 「色設定」メニューからは、「ユーザー設定」「寒色」「sRGB」「暖色」の4パターンで画面の色味(色温度)を調整できる。「寒色」「sRGB」「暖色」は項目を選択するだけのプリセットだが、「ユーザー設定」を選べば、赤・緑・青の値を0~100までの範囲、1刻みで変更可能。

 眼精疲労の原因とされているブルーライトを軽減する機能もある。ただし、ブルーライトは軽減するほど偏った色の映像表示になってしまうので、ほどほどにとどめておこう。

USB Type-Cは給電機能付きがトレンド

 映像表示と給電機能を備えるUSB Type-Cは近年のトレンドになっている。コロナ禍にテレワークが普及したことで、自宅と会社の両方でビジネス環境を整える需要が高まり、USB Type-C対応ノートPCも急速に増加した印象がある。

 給電可能なUSB Type-Cを備えるディスプレーなら、対応PCとケーブル1本で接続し、画面表示と充電を同時にできる。JN-IPS238FHDR-C65W-HSPの場合、65W給電なので最近のモバイルノートPCであれば、ほとんどのモデルを充電できる。

 なお、2万円台前半だと、昇降式多機能スタンドとUSB Type-Cを搭載し、65W給電にも対応しているディスプレーはそれほど多くない。迷ったら、JN-IPS238FHDR-C65W-HSPはオススメの1台だ。

 ちなみに、JN-IPS238FHDR-C65W-HSPは電源ケーブルのほか、HDMIケーブルとUSB Type-Cケーブルが付属する。普段はデスクトップPCをHDMIで接続しておき、必要ならノートPCもUSB Type-Cでつないで適宜映像を切り替える、なんて利用方法もアリだ。

 アフターコロナと叫ばれる昨今は、通勤を億劫に感じる人も少なくないはず。自宅にUSB Type-C搭載ディスプレーがあるなら、ACアダプターを会社に置いておき、移動時の荷物負担を減らせるというメリットは小さくないだろう。

まとめ:利便性重視なら昇降式スタンド&USB Type-C給電対応モデル

 ディスプレー選びは、画面サイズや解像度といったメインのスペックに目が向きやすい。しかし、長期的に使っていく時の利便性を重視するのであれば、スタンドの可動域やUSB Type-C給電といった機能面にも注目してほしい。

 とりわけ、現在はUSB Type-Cを標準搭載するデバイスが激増している。あのiPhoneでさえ、最新モデルはUSB Type-Cだ。最新モバイルノートPCの買い替えを検討している人なら、なおさらその必要性は高まるだろう。

 今回取り上げた、JN-IPS238FHDR-C65W-HSPに関して言えば、2万円台前半の価格で多機能スタンドと65W給電のUSB Type-Cを備え、かなりコスパがいい。もしフルHDの仕事用ディスプレー選びでお悩みなら、強くオススメしたい1台だ。

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昇降式スタンドとUSB Type-C給電は後悔しないディスプレー選びの新要件! 2万円台前半でも探せばある


(出典 news.nicovideo.jp)


(出典 ascii.jp)



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